貧困と東大
「貧困と東大」。
大手メーカーに務める朝倉彰洋さん(25)は東大生だった2009年、そんなテーマで調査をした。
母子家庭で育った朝倉さんは、中学時代は大学進学も考えていなかったが、中学や高校の教師の支援や仲間の励ましのおかげで、進学ができた。
ところが、東大の調査では、東大生の親の年収は「950万円以上」が過半数を占めている。
貧しくとも能力を発揮できれば未来を切り開ける「教育の機会均等」が、崩れ始めているのだ。
金銭以外にも、性別、地域、民族、家庭環境など、自分では選べない、生まれながらの境遇の差が、教育の差を生み出している。
そんな実態をなんとか変えようと、日本だけでなく世界で、さまざまな試みが行われている。
各国のNPO等の取り組み、早期教育や塾の実態、ICTによる障壁の乗り越えの可能性など、「格差と教育」の問題に、多方面から迫った。
※本商品は通常の書籍より文字数の少ないマイクロコンテンツです。
【文字数:6400文字/単行本換算で8ページ】
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