原発の使用済み核燃料を再処理して取り出した「夢の燃料」プルトニウム。<br />だが核拡散の危険性も高く、重荷となったプルトニウムの資産価値はゼロという。<br />英国はMOX燃料加工工場を閉鎖し、他国プルトニウムの保管ビジネスにかじを斬る。<br />脱原発ドイツはプルトニウムと手を切るめどがついた。<br />一方、日本は「核のゴミ」を「資源」と主張する……。<br />真の国益とは何か。<br />福島原発事故後の英国とドイツの動きを詳しく追い、日本の非現実的な核燃料サイクル政策の見直しを迫る。<br />