高齢者介護、子どもの保育、障害者介助……社会的に弱い立場の人たちをケアする仕事の人たちもまた、社会的弱者の立場に甘んじている。<br />「こんなにも誰かに必要とされている職業」にもかかわらず、その賃金は驚くほど低く、社会的評価も伴わない。<br />結果的にそれが人手不足につながる、という悪循環もある。<br />社会学者の上野千鶴子さんは「ケア労働をおとしめれば、ツケは自分にかえる」と警告。<br />国が、社会が、為すべきことは何かを問う。<br />