尖閣に始まり尖閣で退任
「私欲や外聞にとらわれず、正しいと思う道を進む」。
2010年に民間から初めて中国大使に起用された伊藤忠商事元社長・丹羽宇一郎氏は、12年の日中国交正常化40周年を両国の友好関係の中で迎えるはずだった。
だが、石原元都知事の尖閣諸島購入構想の報に懸念を表明するや、野田政権は「政府の見解と違う」と批判し、自民など当時の野党は「国益に反する」と更迭を求めた……。
「自分の心に忠実に生きる」が信条の元大使が、先人が積み上げた隣国との関係改善を訴え、日本の行方に警鐘を鳴らす。
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