タイ中部の農村。<br />終戦後間もなく、村にやって来た男がいた。<br />男は中国人だと名乗ったが、村人たちの多くは日本人だと思っていた。<br />「親兄弟は原爆で死んだ。<br />だから帰っても意味はないんだ」と言っていたのを聞いた元同僚もいる。<br />「お父さんは日本人なの」と聞いた一人娘は「そうだ。<br />でも、それ以上聞いてはいけないよ」と言われたという。<br />昔も今もタイの人々にとって日本は「隣人」だが、その目には日本はどう映っているのだろう。<br />※本商品は通常の書籍より文字数の少ないマイクロコンテンツです。<br />