アベノミクスの罠
「日本銀行の買いが入りそうやな」一回の取引で200万円をかせいだこともある、大阪市に住むデイトレイダーの男性(38)は、2016年2月のある日の午前中、十数台並んだモニターを見ながらつぶやき、午後に買い注文を入れた――。
アベノミクスの金融緩和政策で、日本銀行などから流れ込む公的マネーが市場を支える歪な構図が続いている。
ETF(上場投資信託)を年6兆円購入する日本銀行は、2016年末時点で、ユニー・ファミリーマートホールディングスの株の12・4%を間接的に保有する大株主。
2017年末には、保有比率は15・5%に拡大する見込みだ。
目標としたデフレ脱却は達成できず、他方、少しでもETF買い入れを減らせば市場崩壊を招きかねない――そんなジレンマに陥ったアベノミクスに出口はあるのか。
改めて考えてみた※本商品は通常の書籍より文字数の少ないマイクロコンテンツです。
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