流人をたどって
「流人」と書いて「るにん」「りゅうじん」と読む。
流刑(るけい)に処せられた人や、さまざまな事情で放浪する人をいう。
関ヶ原の戦いで敗れ、八丈島に流された戦国武将・宇喜多秀家、江戸を目指した輸送船が嵐に遭難、ロシアで長い漂流生活を送った船頭・大黒屋光太夫、宇喜多秀家と同じく関ヶ原後に流刑となり、大阪夏の陣で華々しく散った真田信繁(幸村)。
流浪の果て、野垂れ死に同然で没した漂泊の俳諧師、井月(せいげつ)、極貧から見出され、ドスのきいたハスキーボイスが激動の時代と共鳴し、大ヒットを飛ばしたが、その後家族と離れ、孤独の中で自死した歌手・藤圭子(宇多田ヒカルの母)など、「流される」日々を送った人々は、どんな思いで人生を見つめたのだろうか。
八丈島から大阪城、旭川、伊那谷を経て、再度八丈島に渡って考えたユニークなエッセイ(敬称略)。
※本商品は通常の書籍より文字数の少ないマイクロコンテンツです。
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