大阪府内に住む30代の夫婦は、死産や流産を繰り返す「不育症」に悩まされた。<br />6度目の妊娠では妻の体調が激変。<br />中絶の同意書を手渡され、夫婦は無言で署名した。<br />体調が戻らない妻を病院に残し、夫は小さな棺を火葬場に運んだ。<br />何度も治療をやめようと考えたが、子どもがほしいと願う気持ちに踏ん切りがつかなかった。<br />そして夫婦は7度目の妊娠を迎えた。<br />不育症は治療を続ければ8割が出産に至るとされるが、その間に夫婦は様々な場面で苦しむ。<br />周囲が励まそうとした言葉で、悲しみを助長することもある。<br />