日本警察の不幸(小学館文庫)
キャリア制度の問題点は言うにおよばず、その信頼度すら根底から崩れようとしている日本の警察。
しかし、連続する不祥事を表面的に眺めているだけでは、この組織の不幸な特殊性はわからない。
覚醒剤事件もみ消しを命じた神奈川県警本部長には、最初からその意図があったのか。
著者独自の取材網から得た内部証言を基に、経過を子細にたどると、「責任回避」「上司の意図を忖度する」といった警察組織独自の性質が浮かび上がる。
建設的提言を行う評論文にして、国民が日々接する警察の本当の姿を描いたノンフィクション作品。
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