土門拳 強く美しいもの 日本美探訪(小学館文庫)
写真家・土門拳の世界に、じっくり浸る写文集。
「好きなものしか撮らない」と言い切る土門拳の美意識にふれ、彼の凝視が選びとった日本の美は、原始・古代美術や建築・工芸の細部、やきもの開眼、そして風景と幅広い。
「大事なモノは見れば見るほど魂に吸い付き、不必要なものは注意力から離れる……」会心の一枚を撮るまでの心の過程も名エッセイに残る。
土門の目ざしたリアリズムの真髄、彼の写真の持つ迫力の源が見えてくる。
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