裸の大将遺作 東海道五十三次(小学館文庫)
今年の花火見物はどこへ行こうかな──ハンディキャップをものともせず、下駄履きで全国を踏破した大放浪画家山下清。
その裸の大将の幻の遺作「東海道五十三次」がいま甦る。
1964年の東京オリンピック直後の東海道の風景を、当時新素材の出現と驚きをもって迎えられたフェルトペンで描いている。
宿場町の持つ、人生にも似た躍動と哀感がインクのにおいと混ざりあって旅情を誘う。
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