妖怪といわれた男 鳥居耀蔵(小学館文庫)
‘国を改めるとは――’民に媚びれば改革の実は上がらず、その施策を強行すれば人心は離れる。
ゆるみきった徳川幕府体制建て直しのため「天保の改革」の先頭に立った男、目付・鳥居甲斐守耀蔵。
徹底した強圧策に人は彼を‘妖怪’と呼び恐れた。
奢侈禁止令しかり、株仲間解散令しかり。
あげくは洋学を排し「蛮社の獄」にいたる。
かくまでして反感を買いながらも自説を曲げず、失脚後も江戸から明治への時代のうねりの中を生き抜いた男の実像に迫る。
幕臣鳥居耀蔵とは果して亡国の臣であったのか。
更新中です。しばらくお待ちください。