心中への招待状
日本の文化に深く根付く「心中」。
日本人はいつ、この恋愛死を受け入れる素地をつくったのか。
本書は近松門左衛門「曽根崎心中」に材をとって考察していくが、「お初と徳兵衛にはどうしても死なねばならない窮状がみあたらないのです。
それどころか人生のある種の絶頂で心中をしている」として、窮状ゆえに心中とは別の心中が曾根崎心中であると記している。
近松の描いた「心中」とはいかなるものか。
日本人が受け入れた恋愛死の本質を鋭く豊かな筆致であぶりだしていく。
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