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脳がシャキッと目覚める! ちがう絵探し

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以前に比べて人の顔が覚えられなくなった。
人数がたくさんいるアイドルグループのメンバーの見分けがつかない……。
そんなふうに感じたことはありませんか。
人の顔が判別できない、表情を読み取れないことを「相貌失認」といいます。
相貌失認は、認知症の一つの兆候でもあります。
とはいえ、人の顔を覚えられない人がみな認知症かといえば、そんなことはもちろんありません。
例えば、街を歩いているとき、自分の隣に人がいたとしましょう。
このとき「誰かいるな」と漫然と見ているだけ、服や姿形、色で区別しているだけ、というケースが多いのではないでしょうか。
逆に、最初は同じ顔に見えたアイドルも、「この人は目が大きいな」「笑いジワが魅力的」などと気にして何度もテレビで見ているうちに、一人ひとりが全く違う顔であることがわかり、それぞれ区別できるようになります。
つまり「意欲を持って、五感から多くの情報を取り込み、脳に伝えること」が重要なのです。
ところが、いまだに続く新型コロナウイルス感染症の影響で外出を控えている高齢者も多いことでしょう。
歩いて外へ出て、花の香りや空の色から季節の移り変わりを五感で感じ、人と会ってコミュニケーションを取り、外食を楽しむ……。
コロナ前であれば普通にできていたことが難しくなったこの数年は、脳への刺激不足に拍車がかかっている状態といえます。
これは、非常に由々しき事態とといえます。
脳への刺激が減れば、それだけ脳は衰えていくからです。
そこで、脳を刺激する手段の一つとして活用していただきたいのが、本書の「ちがう絵探し」です。
ちがう絵探しは、同じに見えるたくさんの絵のなかから、一つだけほかと異なる絵を見つけるというものです。
小さなちがいを見つけようと注意しながら絵や写真を見ることは、認識力を高めるための脳のトレーニングにつながるでしょう。




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