うめさんからの贈り物 農民人形作家・渡辺うめの世界
2007年3月、満百歳を迎えた渡辺うめ氏は、農業が機械化される昭和30年代までの農村をリアリズムに徹して表現する人形作家である。
すべての人形は、その時代の農民の姿を「忘れてはすまない」という思いで作られてきた。
氏が本格的に創作活動をはじめたのは75歳、全国区で知られるようになったのは89歳。
全国各地で開かれる展覧会はいつも、会場の入場者数記録を塗り替えている。
この本は、当時83歳の「うめさん」に出会ってから17年間共に歩んできた著者ならではの、初の渡辺うめ論である。
有形・無形の贈り物を通して浮かび上がる真の渡辺うめ像は、人形を見たことのない人には「実物が見たい」、見たことがある人にも、「もう一度人形に会いたい」と思わせるだろう。
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