兵庫県播磨西部の相生はかつて造船業によって栄えた街。<br />戦時中の日本には「シナの捕虜」と呼ばれ中国から強制連行された「華人労務者」がおり、彼らは相生の造船所でも働いていた。<br />8月15日の終戦を迎え、戦勝国民となった「捕虜」たちだが、1ヶ月後日本人の刑余者によって3人が殺される相生事件が起こる。<br />本書は十数年に渡り相生事件の謎を追った著者渾身のルポルタージュ。<br />