生活の質を高める思考術
「これだ!」と思える素敵な生き方、考え方を、生活に組み込んで習慣とし、ついでに、いやなクセを解消することができたら、それこそが、生活の質(Quality of Life=クオーリティ・オブ・ライフ)の向上。
それを、実行し持続するためのヒントを、ふんだんに提供してくれるのがこの本です。
今の自分にピッタリと合うプランを、この本の中に見つけて、すぐに取り組んでみましょう。
生活に、明るさと落ち着きが戻ってきます。
原書が刊行された1929年と言えば、二つの世界大戦のはざま。
しかも、経済恐慌のあらしの中とあって、欧米の人々は、群れの中に逃げ込んで自己を失っていました。
先の見通しのつかない、不安に満ちた日々。
そこへ出現した本書は、爆発的に広まり、アメリカでは、年間を通してベストセラーの一位を維持しました。
二十世紀のアメリカを代表する哲学者・教育学者のジョン・デューイは、本書を「思考のための必需品」と認める小論を書き、さらに推薦文(「訳者のまえがき」に訳文を収録)を書いて本書を推奨しました。
いまの人々に必要な、精神の自立と予見の力を教えるのはこの本だ、と確信したのです。
本書が興味ぶかく語る、欧米各国の教育事情や国民性の比較は、七十年後の今も、なまなましい現実感を失っていません。
世界が、またも、重苦しい雲に被われている今、われわれは、この本を通して過去を思い起こし、それに重ねて現在を考える必要があります。
そこで、訳者は、ディムネの心をくみながら、現代日本人を、ディムネ風に考察する三章を書いて巻末に添えています。
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