軽妙な筆致で離婚家庭を描いた「ウホッホ探検隊」など、時代と女性をテーマに書き続けた作家・干刈あがたの生涯を照らし出す本格的評伝。<br />胃がんのため49歳で逝った彼女の作品の奥に潜む、内的な必然性が初めて解き明かされる。<br />/第1章:父と故郷の島 第2章:自己犠牲からの脱却 第3章:もうひとりの「わたし」 第4章:母と子――それぞれの旅立ち 第5章:余命とのたたかい