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高野切字典

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。
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本書は、「高野切」の全文字を、かなの単体、二字連綿、連綿、漢字の順に分類、収録した字典です。
「高野切」は、その一部が高野山にあったことから、「高野切」の名で親しまれてきました。
もとは巻子本でしたが、後に分断されたために「切」の名称で呼ばれています。
古今和歌集の写本のなかでは最も古いものですが、かなの完成された姿を見ることができ、「かなの原点」「古筆の王者」と賞賛されてきました。
美しい書は数多くありますが、「高野切」ほど見る者の心を落ち着かせ、また襟を正させるような古筆はありません。
書も技法中心の現代にあって、改めて見直されてよい至高の古筆といっていいでしょう。
「高野切」は、三人の能書家の寄合書で、それぞれ第一種、第二種、第三種と呼ばれていますが、本書には第一種と第三種を収録しています。
第一種は墨づきが美しく、温雅で、気品に満ちています。
第三種は若々しく清らかな書風が、見る者を魅了します。
この字典が、「高野切」との新たな出会いの場になってくれれば幸いです。




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