本阿弥切字典
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本書は、「本阿弥切」の全文字をかなの単体、二字連綿、連綿、漢字の順に分類、収録した字典です。
「本阿弥切」は、本阿弥光悦が愛蔵していたことからこの名がつけられた、と言われています。
平安時代の書の中では、最も小粒ながら、筆勢の力強さ、丸く張りのある字形、字間の狭さなどから、立体的で重量感に富んだ大きさを感じさせます。
もともとは天地16.7センチほどの巻子本で、唐紙に古今和歌集を書写したものです。
現在、存在が確認できるのは、およそ3分の1ほどですが、一巻の色を同じにし、紋様もほとんど一巻一つにしてある点も、本阿弥切の大きな特色です。
その書きぶりも各巻ごとに大きな変化を見せ、まさに自由奔放、変幻自在の限りを尽くしています。
また構成上でも一首を一行書き、二行書き、三行書き、前の行への追い込み、散らし、と形式にとらわれず自由に書かれているのも特徴です。
この字典が、汲めども尽きぬ、見れども飽かぬこの魅了的な古筆の勉強の一助になれば幸甚です。
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