本書こそ、みちのく歴史マニア待望の珠玉の一冊と言っても過言ではないだろう。<br />農水省OBで衣川青史会史学会会長の著者は、ことさら奥州史には造詣が深く始原時代から明治維新に至るまでを膨大な古文書群から分析、整理、編纂した。<br />より深くみちのくを愛し、その先祖の足跡を真摯に見つめ探究したいと願う輩にとっては格好の書である。<br />更に資料群も既刊されている数々の奥州史研究書等より質、量共に充実しているので教材としても最適。<br />