SFで自己を読む 『攻殻機動隊』『スカイ・クロラ』『イノセンス』
『攻殻機動隊』『スカイ・クロラ』『イノセンス』といった作品から「ゴースト」「生きた時間性」「死」「人形」などのテーマを抽出し、SFをめぐる謎-あるエピソードとセリフの意味、入り組んだプロットの陰に潜む真実、作品の趣旨-に思考の網を張り巡らせる。
裏設定の読解やテクノロジーの真偽問題に優先する物語的な謎の解明に注力し、そのおもしろさに身を任せながら、作品に描かれる「‘わたし’の固有性のゆらぎ」「未来を奪われた存在」「生と死のありよう」などを丁寧に読み解く。
それらの批評をとおして、「別の自己像へのしなやかな流転」というSFがもつ魅力の核を析出する。
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