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ひきこもりの 〈ゴール〉 「就労」でもなく「対人関係」でもなく

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「仲間をつくれ」「働け」。
的はずれを含めた多くの批判にさらされ、「回復」へと駆り立てられるひきこもりの‘当事者’たち。
対人関係の獲得や就労の達成という「社会参加」とそうすることの意味のはざまで、「なぜ働くのか/なぜ生きるのか」と彼/彼女らが抱いている不安や焦燥を、聞き取り調査をとおして描き出す。
そして、「自己防衛戦略」や「存在論的不安」などの視点から、‘当事者’たちにとって「ひきこもる」とはどのような経験なのかを浮き彫りにする。
必要なのは‘当事者’に共感することではなく、むやみに「回復」をめざさせるのでもなく、彼/彼女たちを理解することだと主張・提言する社会学の成果。




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