河合栄治郎は戦中、軍部ファシズムを臆せず批判した人物として知られる。<br />本書は、彼が平賀粛学と呼ばれる裁定によって東大の教壇を追われ、加えて出版法違反で訴追されるなか、若い人々へ心血をそそいで発したメッセージ。<br />