「すなわち最もよき人びとは帰ってこなかった」とは名著『夜と霧』の冒頭部だが、この三人の軌跡を語ってあまりある。<br />自己に誠実であり、他者を助けることをいとわなかった人びとは、祖国に居場所を見つけることができなかった。<br />