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宗教とその真理

日本精神史の埋もれた鉱脈を掘り起こす新シリーズ〈叡知の書棚〉刊行スタート!----------------------柳にとって重要だったのは、美は、人間を救い得るかということだった──若松英輔明治・大正・昭和を生きた民藝運動の父。
その初期代表作を現代仮名遣いで復刊。
----------------------神秘思想への考察を深めたのち民藝運動を立ち上げた知の巨人、柳宗悦による記念碑的な宗教哲学書。
「美の宗教」という独自の世界観を開陳した歴史的作品にして、雑誌「白樺」での西洋文化研究を昇華させた知と美の結晶。
----------------------『宗教とその真理』と民藝運動のあいだには溝が存在しない。
むしろ、民藝の発見は、飽くなき宗教哲学の探究の先に訪れた美の花だったのである。
柳は宗教哲学者として出発しただけではない。
彼自身の自覚においては、民藝運動もまた、宗教哲学者としての実践にほかならなかった。
柳にとって重要だったのは、民藝における美が、どのように人を癒し、慰めるかではなかった。
美は、人間を救い得るかということだった。
──「解説」より




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