音楽の黙示録 クラシックとジャズの対話
読者の何割かは最後の章まで読破するでしょう。
そのうち一定数の方々は、不愉快な思いをし、お怒りになるかもしれません。
が、一方で、俎上に挙げられたさまざまな事象とその論考に瞠目し、心の裡で喝采してくださる方々もいるはずです。
──南 博本書で、私が書いてきた領域は多岐にわたっている。
音楽家の矩(のり)を踰(こ)えていると思う方が大半だろう。
だが、私が書きたかったことは、まさに、そうした実は何の根拠もない「矩」をこしらえた、何か大きな力に対するリゼントメント(憤激)である。
──森本恭正ラディカルに、そしてロジカルに権威を切り裂く多能な作曲家と、言葉のインプロヴィゼイションで読む者を覚醒させる異才ピアニストがジャンルを超えて交わした言葉のインタープレイ。
誰も語れなかった〈音楽〉がいまここから聞こえてくる──
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