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四季彩図鑑 写真でつづる日本の伝統色

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とにかく写真が素晴らしい。
そして色の名前が美しい。
今までになかった「色辞典」誕生!第3回写真出版賞大賞受賞1枚1枚の写真が、とても工夫されて創られていて、思わず見入ってしまいます。
古代、色彩語は明(あか)・顕(しろ)・暗(くろ)・漠(あお)の四色だけでした。
やがて中国から仏教が入り色に対する認識が一変。
そして、植物から染料を生み出す技を得るようになると、四季折々さまざまな色彩の変容をとらえ、そこにゆかしい色名をつけ、纏い、暮らしを彩るようになります。
その多彩な色への想いや憧憬は、現代になっても変わることなく受け継がれ、大切に残され続けています。
日光在住の写真家・北山建穂の写真に現れた日本の美しい自然と生活の色たち。
色名は、独特の情感を香らせます。
そして色の解説もおもしろく、色への愛情が深まります。
日本の伝統色を扱った書籍は多く編まれていますが、本書はその中でも新しい境地をやさしくご案内。
詩人・永方佑樹の言葉が鑑賞をリズミカルにナビゲートし、日本の伝統に照らした色への造詣を深め、四季の彩(いろどり)を季節の移ろいとともに堪能できます。
幾千とある色の中かから選び抜かれ、研ぎ澄まされた105の色が、静かに心に響きます。
どうぞ贅沢な時間をお愉しみください。




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