競争に負けた貧困は、自助努力や自己責任の問題といわれた。<br />果たして、貧困とはそんな軽い問題なのか。<br />現在、日本は貧困率先進国第2位。<br />毎年3万人の自殺者。<br />そんな現実を前に不安を消すことはむずかしい。<br />すべての人々が差別されることなく「人間らしく生きる」ためには、貧困や人間という存在をどう見る必要があるのか。<br />貧困とその対策としての公的扶助の発展を歴史的に考察し、格差社会からの出口を示す。<br />