中国、「宇宙強国」への野望
宇宙進出においてアメリカも恐れる存在になりつつある中国。
その開発史や技術レベル、政治的目論見を、科学TV番組の解説でもおなじみの科学ジャーナリスト・寺門和夫氏がわかりやすくまとめた初めての本。
これまで宇宙は夢あふれる世界、戦争のない世界であった。
しかし、宇宙覇権を狙う中国の宇宙開発は速いペースで進んでおり、中国版のGPSといわれる衛星測位システム「北斗」構築や月探査衛星の打ち上げ、さらには独自の宇宙ステーション計画を立てるなど、その勢いは加速する一方だ。
中国は、すでに人工衛星を攻撃するASAT(エーサット、対衛星兵器)などの実験も行っている。
つまり、宇宙開発が軍事利用と直結しており、いま世界各国が懸念を強めているのだ。
日本も、安全保障の観点から、中国の宇宙開発をウォッチする必要があるといえよう。
はじめに第1章★中国 宇宙開発の源流第2章★政府・軍による宇宙開発体制第3章★ロケットと打ち上げ施設第4章★さまざまな人工衛星とそのミッション第5章★月・火星探査計画の遠大な思惑第6章★中国の有人宇宙計画第7章★進められている軍事利用第8章★中国はなぜ「宇宙強国」をめざすのか謝辞<著者プロフィール>寺門 和夫(てらかど・かずお)科学ジャーナリスト、一般財団法人日本宇宙フォーラム主任研究員。
1947年生まれ。
早稲田大学理工学部電気通信学科卒業。
株式会社教育社で科学雑誌『ニュートン』を創刊。
長年にわたって科学分野の取材を続けてきた。
主な取材分野は、宇宙開発、天文学、惑星科学、分子生物学、ゲノム科学、先端医療、地球環境問題、エネルギー問題。
日本および海外の科学者や研究機関に幅広いネットワークをもつ。
テレビ、ラジオ等メディアへの出演も多数。
主な著書に『まるわかり太陽系ガイドブック』、『ファイナル・フロンティア――有人宇宙開拓全史』、『[銀河鉄道の夜]フィールド・ノート』、『超絶景宇宙写真』、『宇宙から見た雨』などがある。
※この電子書籍は株式会社ウェッジが刊行した『中国、「宇宙強国」への野望』(2017年2月20日 第1刷)に基づいて制作されました。
※この電子書籍の全部または一部を無断で複製、転載、改竄、公衆送信すること、および有償無償にかかわらず、本データを第三者に譲渡することを禁じます。
更新中です。しばらくお待ちください。