普天間基地移設の交渉と実務に関わる当事者たちへの綿密な取材をもとに、問題の背景までを押さえて描かれたノンフィクション。<br />防衛施設庁(当時)の強硬な姿勢と巧妙な懐柔策。<br />大臣と知事、市長らの駆け引き、そして米国の思惑と介入、など圧倒的な筆致で迫る。<br />またこの10年間の動きを略年表でまとめ、語句解説も記載。<br />普天間移設問題のテキストとしても活用できる1冊。<br />「沖縄の優れたノンフィクション」など多くの評者から絶賛を受けている作品。<br />