まちぶせるクモ 網上の10秒間の攻防
動物の中で,最も精密で複雑な建築物をつくるクモ。
網と呼ばれるその建築物は,エサを獲るためのもので,クモが自ら紡ぐたんぱく質でできた糸を組み合わせてつくられている。
クモは1日のほとんどの時間を網の上でじっとエサを待って過ごす。
しかし,一度エサがかかるとすばやく動き,これを捕まえようとする。
その間およそ10秒。
網は,クモとエサとの10秒間の攻防の舞台なのだ。
良い狩り場を選ぶ方法,エサをおびき寄せる仕組み,優れた糸の性能とそれを網に組み上げるやり方が相まって,クモと網が一体のシステムとなることにより,エサを捕らえることができる。
本書は丸々1冊を費やして,この10秒間を徹底的に解き明かしていく。
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