ライト、ついてますか 問題発見の人間学
この楽しい本を訳して出すことは、著者の一人から1冊もらって以来の夢だった。
一見冗談だらけに見えるけれども、実はひどく思い当たることばかり書いてある。
訳者は世慣れない方で、ここに書いてあるようなことでしょっちゅう失敗をする。
この本を訳したいと思い続け、深読みを繰り返したお陰で、近ごろ少し失敗が少なくなったような気がしている。
本の副題にあるように、問題発見についての本である。
学校では問題を解くことを教わる。
だが問題は、解くより発見する方がずっとむずかしく、ずっと面白い。
実人生で本当にものをいうのはそこなのだ。
実務に就いておられる人生経験豊かな読者には、特によろこんでいただけるのではないかと思う。
だが訳者としては身辺の若者たちにこそ、だましてでも読んでもらいたいと思っている。
この本に書いてあるようなことが身についていないばかりにあたら才能を空費している若者が、実に多い。
訳者自身も、学生時代からこういうことを知っていたら後悔がずっと少なかったろうに、と思っている。
いや、訳者風情がごちゃごちゃいう必要なんかないだろう。
ちょっと開けてみれば、そんな必要はないことがご納得いただけると思う。
この本に訳者序はいらない。
ただ一言この場を借りて、「だまされたと思って開けてみてください、きっとお得ですよ」とだけ申し上げておきたい。
<訳者前口上>より
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