イタリアで、福島は。
解説・早野龍五(東京大学大学院理学系研究科教授)「ただの事実」がそれなりに伝わるだけで、たいしたことなんだよなぁ。
――糸井重里氏(ほぼ日刊イトイ新聞)推薦!たしかなデータを提示しながらも、いまだ風評被害に泣かされる「福島の食」。
とくに海外での偏見は根強いといいます。
そんななか、イタリアのミラノで、福島を軸に「食の安全」について考える「Fukushima Food Safety Conference」というイベントが開催されました。
それは一過性のキャンペーンで終わったのか、イタリアの人々の認識を少しでも新たにしたのか。
ミラノと東京を拠点にするビジネスプランナー、安西洋之さんが、「イタリアでの福島」について、ありのまま、伝えてくださいます。
―――ほぼ日編集部(まえがきより)2015年、美食の国イタリアで「食」をテーマに開催されたミラノ万博。
食の安全は、大きなテーマのひとつに位置づけられていました。
科学的に安全であるという根拠が明確な食品であっても、東北や日本の食品に対して輸入に制約を設けている国が今なおあります。
チェルノブイリなど身近な放射能問題に直面してきたヨーロッパの国に暮らす人々の本音はどのようなものなのでしょうか。
正しい情報をいかに、「外国」で伝えていくか。
本書で報告されている日伊合同シンポジウムは、食の問題に限らないより大きな問題意識を投げかけるものでもあります。
(編集部)※本書は、2015年11月25日?12月8日にかけて、ほぼ日刊イトイ新聞に連載した記事を刊行したものです。
早野龍五氏による解説は本書のために書下ろしました。
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