プーチンとロシア人
クリミア、シリア、北朝鮮――世界激動のキーマンは、戦争をどう捉えているのか。
「勝利をもたらす小さな戦争」の愛好者であり、その戦術使用の名人でもあるプーチンの闘争哲学を、ロシア研究の第一人者が人間学的アプローチで読み解く。
交渉は闘争、交渉は戦争、交渉は武器ロシア人の国境観、領土観、戦争観は日本人とまったく異なる。
彼らには「固有の領土」という概念はない。
防衛的膨張主義――防衛の名目のもとに、結果においてはれっきとした膨張に終わる――に代表されるロシア人の本質を知らなければプーチンは解けない。
この3月の大統領選挙で今後6年、トータル24年もの間、ロシアのトップに君臨する男は、どんなトリックで自国を実力以上に見せているのか! 経済がどん底であるにもかかわらず、なぜ世界に影響力を持ちうるのか! 【主な内容】第1章 背景――日本とは対照的な地勢的環境 第2章 性格――自由を求め、かつ混沌を嫌う二面性第3章 政治――「力は正義なり」が中央集権化を生む 第4章 外交――強い国にも強気、弱い国にも強気第5章 軍事――不安ゆえの「過剰防衛」癖 第6章 交渉――交渉は闘争の手段第7章 連続――体制変化で「新しい人間」は必ずしも生まれず第8章 労働――資源依存症で働くことが大嫌い 第9章 技術――外国からの拝借思想の限界第10章 社会――奇妙な結託、プーチンと国民は共犯者
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