日本人は江戸時代になるまで思うように魚を食べられなかった。<br /> 不安定な漁獲、保存と輸送の難しさから滅多に食べられなかった魚。<br />食べられないからこそ何としてもうまく食べたい、その執念が知恵を絞り、工夫を重ねて、江戸前魚食文化に結実したのである。<br /> 本書は日本人なら知っておきたい江戸前魚食のルーツと完成にいたるまでの全歴史をあますところなく紹介する。<br />