真説 老子:世界最古の処世・謀略の書
「あるがままでいい」とは「何もしない」ことではない。
『孫子』『韓非子』など後の中国思想に決定的影響を与えた『老子』には本当は何が書かれているのか――。
中国はもとより、日本においても『老子』を処世・謀略の書として読むことは一つの伝統だった。
しかし、そうした読み方は今や完全に失われていると言っていい。
本書では『老子』を徹底的に「成功」のためのリアリズムの書として読み解き、乱世に生まれた処世と謀略の理論を現代によみがえらせる。
<目次より>1章 「あるがままでいい」というウソ──封印された『老子』謀略術2章 「道」は成功者を必ず殺す──『老子』が喝破した世界の仕組みとは?3章 『老子』とは「道」を利用した戦略である──「反」と「柔弱」4章 「足るを知る」本当の意味──人間の欲望が生死を分ける5章 「王」はいかに人を動かすべきか──権力と敵意の構造6章 「隠君子」という生き方──なぜ真の成功者は隠れているのか
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