海部俊樹元首相の霊言 ―日本の限界とその問題点―
主体性は? 信念は? ビジョンは?これが、この国の「政治」の正体なのか。
弁舌さわやかでクリーンなイメージが強い海部元首相。
その政治信条や思想性はどういうものだったのか。
そこから戦後日本政治の限界が鮮やかに浮かび上がる。
天安門事件後の円借款再開と天皇訪中バブル崩壊、湾岸戦争での対応――現代日本の国防危機や長期不況の引き金となったターニングポイントを徹底検証する。
■■ 海部俊樹の人物紹介 ■■1931〜2022年。
政治家。
愛知県生まれ。
早稲田大学法学部卒業。
在学中、早稲田大学雄弁会で活躍する。
1960年、自民党から衆議院議員に初当選し、その後、内閣官房副長官、文部大臣などを歴任する1989年、クリーンなイメージを買われ総理大臣に就任。
天安門事件を受け、西側諸国が中国に対して経済制裁をするなか、中国の孤立化を避けるため欧州に働きかけた。
また、湾岸戦争の際には、多国籍軍への資金提供、ペルシャ湾への海上自衛隊掃海艇派遣を行った。
1994年に自民党を離党するも2003年に復党。
2009年の衆院選に落選し政界を引退した。
目次まえがき1 死後三週間、海部俊樹元首相の霊言を収録する2 「演説力」「クリーンさ」を誇示する海部氏3 天安門事件後の対中政策は正しかったのか4 中国擁護の姿勢の根底にある歴史認識5 「湾岸戦争」への対応は正しかったのか6 もしも今、海部氏が首相になったら……7 海部氏の反日思想の根源を探る8 海部氏の魂のルーツとは9 日本経済の停滞は国防のため?10 日本という国にある「見えない壁」とは11 つかみどころのなかった海部氏の霊言〈参考収録〉海部俊樹元首相の霊言─死後十一日の胸中を語る─1 「ザ・日本」的な主張をする海部俊樹元首相2 「天照」との関係を強調する海部氏3 「善悪」を判定しない’日本的リーダー’4 空気で動く日本の’真髄’とはあとがき
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