これは、彼が誰よりもカント主義者だった三年間の物語である。<br />注目のハイデッガー研究者、初の単著! ハイデッガーは「存在の意味への問い」を、ほんとうに断念しなければならなかったのか。<br /> 本書では、『存在と時間』以降1929年までのテキストをとおして、「存在の意味への問い」が直面した困難と、彼がその解決のために試みた思索の道筋を追い、この問いをその全射程において明らかにすることを目指す。<br />