中国では1966年から十年余り、文革という政治家幹部の権力闘争があり、民衆もこれに巻き込まれた。<br />国中が政治運動へ落ち込み、食糧もまともに手に入らなくなった。<br />国は疲弊し民衆は沈黙した。<br />そんな中で画家のコウ科氏は、もちまえの反骨精神で、春宮画(春画)の手法で、文革の中でたくましく生きた人々を描きつづけた。<br />本書はその文革の春宮画と風俗画を紹介し、中国の暗黒時期の一端を見ていくものである。<br />