World Cupの記憶 〜少年とテレビとサッカーと〜
ドーハの悲劇の中山の慟哭、ラモスが神様と呟いた瞬間、ジダンの頭突き印象的なあの映像の裏側……。
「一緒に歩んだ同志のよう」とカズが語るテレビマンだからこそ語れる映像の歴史!スポーツの本質を描き、魅力を引き出すことにテレビは大きな力を持っている。
事実、スポーツの発展にテレビ放送が果たしてきた役割は計り知れない。
その現場には常に勝者と敗者が生まれるが、光と影、歓喜と悲劇はいつも隣あわせだ。
そこで起きたことは全てが事実である。
光をあてたものは永遠に映像の記録となり、物語は語り継がれて忘れられない記憶となっていく。
しかしカメラで撮らなかったものは何も起きなかったこととして闇に葬り去られる。
テレビがありのままに表現した、勝者も敗者もない美しいプレーの数々、明日それらを真似しようという少年たちがきっと増えるに違いない。
彼らはスタジアムにも足を運び、憧れの妙技に酔い、友と語り合う。
やがて夢を叶えた少年は、今度は表現者の側に立ち歴史を紡いでいく。
4年に一度、忘れがたいエピソードに溢れた世界は間違いなく素敵だ。
日本もいつか豊かなスポーツの王国になれる日が来るだろうか。
(カバー折り返し文より)
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