自然を愛する敏感な心をもったマルコヴァルドさんが,都会のまんなかで,四季折々にくりひろげる物語.ちょっととぼけていて,どことなく憂鬱そうなマルコヴァルドさんとその家族のかもしだすユーモアは,暮らしをとりまく環境と心のバランスを失ってしまった現代人に,どんぴしゃり! 文豪カルヴィーノの傑作を新訳で.