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資本論に学ぶ

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戦後は、ときに講演に招かれることもあったが、別に原稿をつくったわけではないので、その当時読んでいた『資本論』について話しをすることが多かった。
したがって、何を話したかは、今度も、校正がでるまでは、その内容をほとんど憶えていなかった。
書物の表題にもとった「資本論に学ぶ」という第一の講演は、『資本論』からそれまでに学んだところを概説することになっている。
しかし、第二、第二の講演は、『資本論』の所説に多少疑義をもつことによって、 自分の考えをのべたものである。
したがって、あまり精確なということはいえない。
多くの点で、「資本論』にたいして自分がもっている疑間を率直にのべることを主にしたことになっている。
この二つの講演はその直後にそれぞれ論文の形にしたので、精確にはその論文によって検討して欲しい。
あと、対談のものは、当然ながら私の論文をたねにするものであって、多少論文よりもわかり易くなったかと思う。
(「はしがき」より)目次はしがき資本論に学ぶ恐慌論の課題社会主義と経済学マルクス経済学の課題理論と実践について――『資本論と社会主義』をめぐって――「原理論」の方法と現状分析国家独占資本主義をめぐって小説を必要とする人間




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