旅情熱帯夜 1021日・103カ国を巡る旅の記憶
気鋭の写真家、竹沢うるまが敢行した旅は長く険しいものだった。
これは竹沢うるまの1021日・103カ国を巡る旅を、「紀行文×膨大な写真」そして「当時の手書きの日記」を加えるという新しいスタイルでまとめた旅行記である。
北米から南米、南極を巡り、激動の中東へ。
そしてアフリカ大陸を縦断し、ユーラシア大陸を横断する。
移動手段はできる限り陸路。
ローカルバスに乗り、カヌーで川を下り、ヒッチハイク、徒歩、時には馬で峠を越え、満員列車に50時間以上揺られ……。
地を這うような旅をした。
長く険しい旅の途中で巻き起こる衝撃的なハプニングの数々、思わず吹き出してしまう失敗談、現地の人々に翻弄されて疲れ切る日々、心を揺さぶられる美しい光景、別れがたい出会い、ふと思い出される日本のこと……。
本人ですら予測できなかったリアルな旅人の心の動きが、臨場感たっぷりな写真コラージュとともに旅をしているような気持ちになれる一冊。
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