A-10サンダ-ボルトII
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。
また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
六十年余りのアメリカ空軍の歴史のなかで、’A’ナンバーを冠する攻撃機として初めから空軍向けに開発され、制式化された唯一の機体、それがA-10サンダーボルトIIだ。
二度にわたり参加したペルシア湾岸の戦争では、機首に装備した七砲身30mmガトリング式機関砲でイラク軍戦車を鉄屑にし、アフガンの砂漠では、対空火器をものともしない驚異的な耐弾性を発揮して友軍地上部隊の危機を幾度となく救ってきた。
制空戦闘、精密爆撃、電子戦……多彩な任務をそつなくこなすマルチロール・ファイター全盛の時代にあって、愚直なまでに己の任務――近接航空支援――に徹した異形を備え、砲火のただ中を友軍のために翔けるその姿は、就役から35年を経た現在でもなお、圧倒的な存在感を放っている。
復讐者の名をもつ巨砲で、雷電のごとき一撃を下す戦場の死神、または幸運の女神――本書では、機体寿命の延長と装備のアップグレードを施されて生まれ変わった’21世紀のA-10’の魅力をたっぷりとお届けする。
更新中です。しばらくお待ちください。