足踏みの毎日を変えるのは、私たち自身。何があっても― 大事なことは、自分で決める。月刊「ヒーローズ」第一回新人大賞を受賞した、期待の俊英、初の単行本化。‘外の世界’を夢見る娼婦・アリシア。彼女は、客としてやってきた殺し屋・エドに、ある‘秘密’を握られてしまう (表題作『coyote』)死んだ父は、偉大なるヒーローだった。その呪縛に捕われ続ける兄と、ひきこもりの弟。崩壊寸前の家族。そして‘何者でもない’あたしは―…。 (『≠kids』)この街のどこかで、居場所を求めて生きる人々を描く、四作を収録した著者初の短編集。生きることに手を抜けない人たちが、ここにいる。