【平成20年・福岡県】それは9月中旬の穏やかな天気のある日のこと、皆がくつろぐ公園内のトイレで、石田星也くん(6歳)が首を何かで締められて窒息死した無惨な遺体となって発見された。一緒に公園に来ていたのは手足に不自由を抱える障がい者の母・明美(35歳)だったが、捜査にあたった警察は犯行の状況からほどなく、星也くんを殺害したのはその母・明美であると目星をつけた。いったいなぜ彼女はかわいいわが子を手にかけたのか? 実は星也くんはADHD(注意欠陥多動性障がい)という発達障がいを負う身であり、その面倒を見なければならない立場の母親・明美もまた身体障がい者であったことが、親子の間に世にも不幸なひずみと軋轢を生み、この悲惨な凶行がなされてしまったのだった――…。(※本コンテンツは合冊版「ザ・女の事件Vol.3-(3)〜特集/歪んだ愛の殺人」の内容と重複しています。ご注意ください)