記憶を失い「S」と名乗っている女探偵の事務所に、一人の路上生活者ゼンゾーが仕事を依頼に来る。その依頼内容は、昔、結婚していた時に出来た娘・真理が姿を消してしまったので探して欲しいというものだった。警察に行くことを進めるSだったが、ゼンゾーは先に警察に行っており、そこでSの知り合いである来栖刑事にここ紹介されたことを知り、しぶしぶ引き受ける。最初は乗り気でなかったSだが、真理の行方を捜しているうちに男たちに襲われ、真理の失踪が重大な事件に関っていることを確信する。捜査を続けるSの前に一人の男が現れる。これまで襲ってきた男たちとは明らかに違ったオーラを放つ男、政治家の亜門誠の第一秘書の法間がSに襲い掛かってきた。法間を追いかけてビルの中に入ったSはそこで待ち構えていた法間と激しい戦いを繰り広げる。だが、政治家の秘書とは思えない強さを発揮する法間にSは痛めつけられて敗北してしまう。そこに法間が仕える政治家の亜門が、真理を連れてやってくる。そしてSは、亜門が悪魔を呼び出すために、生贄として多くの人を殺していることを、そして最後の生贄として真理が選ばれていたことを知る。その事実を知ったSは亜門を侮蔑するが、それが亜門の逆鱗にふれてしまう。 特集 ZENピクチャーズ特集