民衆に「平和の実在」という大嘘を、百年かかってでも信じ込ませる。それが我々の仕事だ……戦争以外の人生を知らぬジェイド、戦争のために作られたラウラ、我が子の医療費を稼ぐバレン、裏切りに傷つくジョルジュ、復讐に失敗したブリジット、記憶を失ったグリゼルダ、子供たちの未来を夢見たフィリップ。〈手品師(ザ・ジャグル)〉隊員の信念を試すかのように、秘密組織〈ワルキューレ〉のジークルーネは、遂にオフィールへ最大の陰謀を仕掛ける……。 戦争という狂気の本質に迫る、本格アクションSFシリーズ、第5弾。電子版のために書き下ろされた短篇&あとがきを追加収録!●榊一郎(さかき・いちろう)1997年、第九回富士見ファンタジア長編小説大賞で準入選、翌年デビュー作『ドラゴンズ・ウィル』を刊行。自称・小説屋/軽小説屋であるが、ゲームシナリオ、アニメシナリオ等も手掛ける。速筆で著作多数。代表作に『スクラップド・プリンセス』『棺姫のチャイカ』『アウトブレイク・カンパニー』『まじしゃんず・あかでみぃ』『神曲奏界ポリフォニカ』『ストレイトジャケット』等がある。ガンマニアで観賞魚マニア。