モノづくりに携わるすべての人へ日本の製造業にイノベーション起こすヒントはこの一冊に詰まっている!半年後、プロジェクトが失敗すれば、全員クビ!チームに課せられたミッションは「これまでに無いキッチンを作ること」。窓際メンバーの運命は――?大手住宅設備メーカーのキッチン事業部に勤める花形技術者・持田は社内政治のあおりを受けて、突如「窓際特別開発課」への異動を命じられる。そこは開発とは名ばかりの追い出し部屋で、やる気のないメンバーたちがくすぶっていた。彼らは「これまでに無いキッチンを作る」という難題を解決し、クビを回避することはできるのか?激化するグローバル競争、つかめない消費者の嗜好、求められるイノベーション――。少子高齢化が進み、人口が減少し続けている現代。モノづくりの世界では、団塊の世代が2007年から60歳、2012年から65歳を順次迎え退職し、高度なモノづくり技能の損失が大きな問題となっている。さらに、製造業への就職率も低下。業績自体は悪くなくとも、業界そのものが縮小の一途をたどり、斜陽になっているのが現状だ。新たな企画を立ち上げて業界を再生させる必要があるものの、メーカー機器の商品企画部門は既存製品の機能アップ(焼き回し)が主で、新ビジネスは生み出せていない。そんななか、メーカーのコンサルに従事する著者は「BRアプローチ」(※BR=Beyond Reality)を掲げ、日本のモノづくり業界の再生を図っている。本書では、製造業のこれからの目指すべき姿や戦略を、分かりやすく小説仕立てで紹介する。--------------------目次--------------------第1章 左遷―― 半年後の「新製品プレゼン」に失敗すればチーム全員クビ!第2章 始まった窓際開発プロジェクト――新商品企画は「顧客に聞くな!?」第3章 振り出しへ――今の延長線上に答えはあるのか第4章 裏切りと希望―― あり得ない発想に潜むヒント第5章 おっさんの逆襲――料理の未来を予見する第6章 試行錯誤、その先には――「料理をしない世界」のキッチンとは第7章 最終プレゼン本番、クビの行方は――?エピローグ